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元大統領の懐事情

CNNのアーカイブから面白い記事を見つけたので、ご紹介したいと思います。

それによると、アメリカの大統領は「辞めてから稼ぐ」のだそうです。

米国の大統領の年収は40万ドル(約3000万円)と言われています。大した高給取りのようには聞こえませんが、このほかに専用の移動手段である、リムジン、ヘリコプター飛行機を無料で利用することが可能ですし、さらに、専用のシェフがいるホワイトハウスに無料で居住することもできます。
さらに大統領を辞めた後も、公務員として国から年間約20万ドルの年金と医療保険、公務出張費、個人事務所が提供されます。

が、なんと言っても、引退後には多数の執筆活動や講演が用意されており、これがさらなる収入への道につながるのです。

クリントン元大統領は著書「My Life(邦題:マイライフ クリントンの回想)」の執筆に際し、前金で1500万ドルを受け取ったそうです。ジョージ・ W・ブッシュ前大統領も著書「Decision Points(邦題:決断のとき)」の初版150万部で700万ドルを稼ぎました。

オバマ大統領は30代のころ、「Dreams From My Father(邦題:マイドリーム-バラク・オバマ自伝)」を執筆しました。当初はさほど売れなかったのですが、政治家としての知名度が上がるにつれ売り上げも伸び、大統領に立候補した時には飛ぶように売れたのだそうです。

オバマ氏は08年の大統領選の遊説で「私は恵まれていた。この本が発売された時、我々は分譲マンションに住み、車を2台所有していた。しかし、そのうちの1台はポンコツだった」と語っていたそうです。著書の印税は現在もオバマ氏の主な収入源となっています。

そして、少ない労力で大金を稼ぐには講演が手っ取り早いのですが、演壇に君臨する国王」と言えるほど講演で稼いでいるのがクリントン元大統領と言われています。

01年の退任直後、クリントン元大統領の1回分の講演料は12万5000ドル、01年以降、クリントン氏は世界中の 企業や団体への講演で7560万ドルを稼いでいるといわれています。

ちなみに、インフレ調整をすると、最も金持ちだった大統領はトーマス・ジェファーソン第3代大統領とジョージ・ワシントン初代大統領の2人なんだとか。ちなみに、彼ら の在職中の給料は2万5000ドルで、当時としては破格値。ワシントンの当時の資産を現在の価値に換算すると5億ドルと推計されています。

やはり、大統領にはなるのが大変だけれど、一度なってしまえばいいことだらけということなんでしょうか。。。

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