オペアの皆さんの多くは、海外旅行などの経験はあっても、現地の家庭で生活するのは初めてという方が多いのではないでしょうか。海外での暮らしやシッターという仕事に心躍る一方で、慣れない生活環境、言葉や習慣の違いなど、いろいろなことで戸惑うことも少なくはないでしょう。
特に、家族の一員として多くの時間を共に過ごすことになるホストファミリーとの関係は、一番気になるところではないかと思います。どんなに素敵なファミリーに出会ったとしても、そこはお互いに人間同士ですから、時に意見の食い違いというような状況が起きてしまうのは致し方のないこと、特に、言葉も文化も習慣も常識も違う者同士が一緒に暮らすのですから、些細な支障はあって当然です。
ですが、オペアの皆さんにぜひ覚えておいて頂きたいことは、そうした状況の多くは、日々のコミュニケーションを密に積極的にとることで防げる場合が多いということです。
一般的にアメリカ人は、思っていることをはっきり言葉で表現しコミュニケーションを図ろうとします。一方、日本人としては「遠慮」という言葉が真っ先に頭をよぎってしまうため、自分の意見を述べることについ躊躇してしまうかも知れません。が、この「遠慮」が思わぬ誤解を生み出す結果にならないように、是非ここは頑張って自分の意思を伝えるようにして欲しいのです。もちろん、これは決して「図々しくなんでもズケズケ言っていい」ということではありません。家族の一員として、またシッターとしての立場から、どんな意見でも誠意を持って伝えることです。
こういう時に有効な、コミュニケーションの手法があります。とても簡単なことですが、自分の意見を述べる前に、「相手の意思を尊重する」「相手の意見に感謝する」コメントを加えてください。「あなたのおっしゃってることは非常によくわかりました」「あなたのそのご指摘はとてもありがたく思います」など、まずは自分が相手の気持ちを理解しているということを示します。その上で「ですが、私としては、こんな風にも思うんですが」という風に会話を進める訳です。一例として:
- I understand what you are saying, but I also think………
- I appreciate your suggestion.
- Please tell me if I am wrong, but……………
- What I meant was………….