小さな子供は、「これなあに?」「どうして?」と何度も同じ事を聞いてきますよね。毎回毎回同じことを聞かれると、答える方も時にはうんざりしてしまう、なんてこともありませんか?
実は子供は、答えを知っていても相手の「同じ反応」を期待して待っているのだそうです。例えば「いないいないばぁ」(英語圏ではピーカブー)、これはもうどんな顔が出てくるかを「分かっているからこそ」楽しんで期待して待っていて、笑う準備までしていたりするわけです。
ですから、同じことを何度も聞かれた時でも、「さっき、答えたでしょ」「同じ質問はしないで」などは絶対に避けるようにしてください。
そして、自分が答えられない質問を受けた時でも、知らない!」と断らず「わからないから調べてみようか」などと言って、調べる姿を見せておきましょう。子供は「わからないことは調べればいいんだ」と学び、そこから学習習慣が身に付きます。
具体的な例を挙げておきますから参考にしてください。
- 「これなあに?」聞かれたら、「○○ちゃんはどう思うの?」と逆に質問してみる。
- バナナを指して「これはなに?」と聞かれたら、「それはリンゴだよね」と違う答えを言ってみる。そして「ちがうよ。バナナだよ」と答えが返ってきたら、「凄いね」と褒めてあげる。
- 「リンゴはなぜ赤いの?」的な質問には、「どうしてだろうね」と一緒に考える姿勢を示して、「リンゴにはいろいろな種類があるんだよ」と、質問を発展させてみる。
などなど。
ぜひ 「なぜ?」という興味関心を伸ばしてあげられるように、反応することを心がけてください。