アイオワ大学とインディアナ大学の共同研究チームの研究結果から、赤ちゃんが「うーうー」や「ばーばー」とお話している場合には、ちゃんとそれの応えてあげることが、赤ちゃんの言葉の発達を早めることがわかったのだそうです。
実験では、8ヵ月の赤ちゃんとその母親12組を集めて1ヵ月に2回30分ずつ、半年間に渡って、“赤ちゃんの声に母親がどう反応しているか”を観察しその影響について調べましたそうなのですが、それによると、母親が赤ちゃんの声により積極的に反応した子どものほうが、そうでない子どもよりも言葉らしい声を多く出せるようになっていったとのこと。さらに時間が経つにつれ、声を母親に向けて出すようにもなったのだとか。
この実験をしたアイオワ大学の心理学教授、ジュリー・グロス=ルイス氏は、赤ちゃんの声にていねいに応えてあげることで、赤ちゃんに対し「“自分(赤ちゃん)はコミュニケーションができる”ということを教えるのが重要だ」と指摘しています。
そして実験期間終了後、赤ちゃんが15ヵ月になったとき、一番丁寧に反応していた母親の子どもは、言葉だけでなくジェスチャーも他の子どもより多く使えるようになっていたのだそうです。
でも具体的にはどんな風に反応すればいいのかしら?と思ったオペアの皆さん、実は、これとっても簡単なことなんです。
例えば赤ちゃんが声を出している時には赤ちゃんの方を向いて笑いかけたり、赤ちゃんの声やジェスチャーを一緒に真似するだけでいいそうです。
とにかく何かを返すことで、“赤ちゃんの伝えたいことは母親にとっても重要”ということ、そして“コミュニケーションは一方的でなく、双方向でする もの”ということを教えることができるのだそうです。
とは言っても、言葉の早い子供、遅い子供がいるのは当然ですから、あくまでも参考までに。要は、赤ちゃんにちゃんと反応してあげることが大切だということだと思います。