子供が何等かのアレルギーがあるケースが多いこと、オペアの皆さんはお気付きですか?
アメリカでのアレルギーのトップ1は牛乳で、次が卵、そしてピーナッツ、他のナッツ類と続きます。
子供は大きくなるにつれて、アレルゲンに対抗できるようになる場合もあり、大人になってからのアレルギーの数は減るようですが、ピーナッツに関しては、大人になってからも、アレルギーリアクションを起こす率が高いのだそうです。
大抵のアレルジックリアクションは、摂取した数分後に現れますが、時には2時間くらい経ってから現れる場合もあるので注意が必要です。
症状としては、
- 湿疹
- 吐き気、下痢
- 咳、のどがぜいぜいする、鼻水
- 唇、舌、顔の腫れ
リアクションを防ぐには、当然ですが、そのアレルゲンが入っていないものを摂取すればいいわけですが、ここで気をつけなくてはならないのが、目に見えなくても、こうした成分が含まれている製品が多数あるということです。
ですから、子供のためのお菓子やスナック類では、まずはラベルを見て成分をチェックすることが大切です。また成分には含まれていなくても、製造された施設でアレルギー成分に該当する材料を取り扱っている場合には、例えば「この製品は、ナッツ類を取り扱う工場で生産されています」などとパッケージに記載されていますので、そこにも注意を払ってください。
ただ、困るのは手作りのお菓子やクッキーをもらった場合ですが、こうした場合は、作った人に材料の確認ができない場合以外は、残念ですが、食べない方が安全といえます。
学校のバザーなどでは、成分をしっかり明示するように指示されたりもしていますが、不安な場合は、避けた方が無難です。
それから、ピーナッツを例に挙げれば、例えばピーナッツオイルを利用して調理されたものや、一度ピーナッツバターを塗るために使ったナイフを洗わないでジャムを塗ったサンドウィッチ、あるいは、ピーナッツを原材料とする成分が含まれている化粧品やローションなども、アレルギーリアクションの原因になりえます。
また、アメリカでは挨拶としてのキスなどもありますが、こうした場合に、アレルギー成分が移ってしまう可能性もなくはないのだそう。
こうした理由から、学校などでは敷地内では「ナッツフリー」にしているところもたくさんあります。
アレルギーを持つ子供のお世話をしているオペアのみなさんは、こうしたことを常に念頭において、十分に気をつけることが必要ですね。
ホストファミリーとも常日頃から、アレルギー反応が出た場合の対処方法や連絡先などを確認するようにしましょう。
起こらないようにする予防と同時に、起こった場合の対処方法、二つを覚えておくことが必要です。