誰だって、事故や事件、災害などには巻き込まれたくはないものです。
ですが、万が一ということもありますので、その時に備えておくことも大切です。
アメリカでは、どんなに安全と言われている町でも、必ずどこかに「治安がよくない場所」があります。こういう場所は、その側を車で通るだけで見て納得できますので(家の手入れができておらずボロ屋同然であったり、ゴミが溢れていたり、空き家ばかりの建物が並んでいたり)、そういう場所へは行かないことが身のためです。
こうした情報の確認は、ホストファミリーの人に事前に聞いておくといいでしょう。
それから、外を出歩くときの服装にも気をつけてください。ブランド物を大量に身につけた「お金がある風な格好」あるいは「目だったファッション」などは避けた方が無難です。
特に、夜の外出の場合は用心が必要です。一人では出歩かないことはもちろん、仮にお友達と一緒であったとしても、危険そうな場所には絶対に出向かないでください。
もちろん大金を持ち歩くのもご法度です。アメリカではほとんどの場所でクレジットカードが利用できますから、安全のためにもカードを持ち歩くことをお勧めします。
なお、このカード、アメリカではVISA、Master、Discover、AMEXが主流で、日本で一般的なJCBは使えるところが非常に少ないですので気をつけてください。
さて、こんなに用心していても、万が一危険が身に迫ってきたらどうすればいいのか。
まずは大声でヘルプを呼ぶことですが、この時に、「Help!!(助けて!)」と呼んでも誰も助けにきてくれない、と、言われています。
これは、「そんな時に助けにいって、自分自身が巻き込まれてしまうのはごめんだわ」という、アメリカ社会の悲しい現実からきているものと言えるでしょう。
では、どういえばいいのか?というと、「Fire!!(火事だ!!)」と言え、と言われています。
これだと「それは、大変!!」と人が駆けつけてきてくれる、という意味なのでしょう。
そしてもちろん警察に通報します。この時の番号は「911」です。これは日本で言う、110番と119番が合わさったものと理解してください。火事の時でも、自動車事故の時でも「911」に連絡します。オペレーターに説明する時には、落ち着いて自分の居場所、状況を説明すること。
オペアの皆さんが、こうした場面に遭遇しなければいい、と願ってはいますが、「自分の身は自分で守る」が基本にあることを決して忘れないでください。「日本とは違うのだ、ここはアメリカなのだ」という意識をいつでも忘れないで行動することが大切です。