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オペア生活:子供にとっていかに睡眠が大切であるか

また興味深い著書を見つけました。

『間違いだらけの子育て―子育ての常 識を変える10の最新ルール』(原題:NurtureShock: New Thinking About Children by Po Bronson,  Ashley Merryman, Grand Central Publishing, 2009)というもので、ジャーナリスト兼ライターであるポー・ブロンソン(『このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?(原題:What should I do with my life?)』ニューヨーク・タイムズベストセラーNo.1)と、ジャーナリスト兼弁護士で、クリントン政権のもとでスピーチライターを務めた経験を持つアシュリー・メリーマンによるものです。

この中にはいくつかの章がありますが、今回は中でも、いかに子供の睡眠が大切であるか、について触れられている箇所をご紹介したいと思います。

アメリカでは、睡眠は肥満と共に発達研究の主要テーマとされていますが、この章の中では睡眠 不足がいかに子どもの健やかな発達に弊害をもたらすかというデータが紹介されています。

まず注目したいのが、「睡眠時間1時間の損失は、認知の発達と成 熟の2学年分の損失に相当する」という、テル・アヴィヴ大学のサデー博士とそのチームによる4、6年生を対象とした研究です。
これは、3日に渡って子どもたちを普 段より早寝または夜更かしさせ、その後知能検査を受けさせ、結果を比較したものですが、眠気を催している6年生は、その学業成績が4年生なみに低下してしま うという驚くべき結果が示されています。

睡眠時間が学業成績に多大な影響を及ぼすという研究結果は、他の研究によるものとも一致していますが、特に興味深いのは、ミネソタ大学のワーストーム 博士による高校生を対象にした研究で、これは「成績がA評価の生徒はB評価の生徒に比べて睡眠時間が平均15分長く、B評価の生徒はC評価の生徒より平均15 分長いという具合に、評価が低くなるにつれて睡眠時間は短くなった」という結果が報告されているのです。
一般的な想像からすれば、成績の良い生徒はより長く勉強していて、よって、睡眠時 間は短くなりそうなものですが、この本の説明によれば、睡眠不足は子どもの脳機能にマイナスに作用するため、日中の学習能力低下を引き起こすと考えられているのだそうです。

つまりは、やはり効率よくしっかり学習し、睡眠時間もたっぷりとる、というのが、成績にも、体の健康にも優れた結果をもたらすということのようですね。

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