私事ではありますが、先日、結婚式に参加するチャンスがありましたので、その様子を少しお伝えしようかと思います。オペアの皆さんも滞在中にもしかするとチャンスがあるかも知れませんよ。
結婚式にまつわる行事は、先日お伝えした花嫁のための「ウェディングシャワー」と、花婿のための「バチェラーパーティ」などがあります。「バチェラーパーティ」に関しては、コメディ映画「ハングオーバー」などでお分かりのように、結婚を前に男同士でどんちゃん騒ぎをしよう、というものです。これらは通常は、結婚式の数週間前までに行われるようになっています。結婚式の前夜、「リハーサルディナー」と呼ばれる会食が行われることもあります。教会などでの式のリハーサルを行った後、家族や遠方から来ている招待客が一緒に食事を取るといったようなものです。
そして当日ですが、この日は朝から花婿と花嫁が顔を合わせないことが「グッドラック」となっていますので、介添え人たちは徹底して、当人二人が出くわすことのないように気を配ります。
式自体は、それぞれの家族の信ずる宗教に基づいて執り行われるのが基本です。私が参加したのはキリスト教のお式で、大体45分くらいだったでしょうか。そして、その後は「レセプション」と呼ばれる、日本で言う「披露宴」に移ります。今回の結婚式は夕方からの開始で、お式とレセプションが同じ敷地内でしたので、式のすぐ後に立食でのオードブルが始まって、その後、1時間ほどしてから着席のディナーという風でした。
ディナーの際の「スピーチ」というのも、日本同様に行われ(内容としてはかなりカジュアルなものですが)、親しい友人などが祝杯をあげます。
ディナーの内容は、サラダとメインコースとデザートといったシンプルなもので、デザートにはウェディングケーキがサーブされます。ウェディングケーキは皆さんもご存知なように、サイズの違うケーキをいくつか積み上げて作られていますが、アメリカではこの一番上のケーキは新郎新婦が冷凍保存しておき、1年後のアニバーサリーの日に二人で食べるというのが古くからある習慣です。
そして、形式ばったことが全て終わってしまった後は、もうただひたすらダンス、ダンス!一番最初に新郎新婦による「ファーストダンス」が披露された後は、フロアはディスコ化し、DJがどんどんとその場を盛り上げていきます。そして、これが夜遅くまで続くわけです。
アメリカには基本的に物をもらった時の「お返し」という習慣は存在しませんから、結婚式でも「引き出物」というのはありません。が、時に「フェイバー」と呼ばれるごくごく小さなキャンディやキャンドルなどの「お礼」を招待客に配るという結婚式もあります。
結婚式に招待された場合、着ていく物で悩む必要はありません。身内でない限り、ごく普通の普段着でもぜんぜんかまいません。驚くことに、ジーンズにTシャツという人も見かけるほどです。ただし、もし招待状にドレスコードが記載されている場合にはその指示に従うことになりますが。
いづれにしても、アメリカの結婚式は、日本のように形式ばらず、新郎新婦も招待された人々もとにかく一緒に楽しむというのが基本にあるのです。