今日はアメリカのオペアプログラムに参加する方・したい方への心構えをお伝えしたいと思います。
国や文化が違えば、当然ながらいろいろなことが違ってきます。他国の文化、習慣の中には、日本人の私たちから見て、奇異に見えることもたくさんありますし、逆に、日本にはない優れた点を見つけることもたくさんあるでしょう。
アメリカ人家庭で、「アメリカ人の子供の面倒を見る」、という使命を任せられるオペアの方には、特に「子育て」に関しての、こうした違いをしっかり認識する必要があると思います。
日本人オペアさんの場合、ホストファミリーのお父さんかお母さんが日本人であるというケースも多いのですが、それでもアメリカで子育てをしているという認識を忘れずに。しかもアメリカで生まれていれば、子供たちはアメリカ人です。日本流の子育ても参考にしても、保護者はアメリカ流の子育てをお医者さんや教育者から指導されているのです。
さらには、アメリカでの一般的な子育てに関する知識だけでなく、それぞれの家庭の方針についても、しっかり認識しておくことが大切です。
もちろんこうしたことは、オペアとして仕事を始める前に、ホストファミリーとの間できちんとした話し合いを持ち、定めておくべきことですが、この場合には、万が一の無駄なトラブルを防ぐためにも、但し書きするなどして、決めたルールを互いに明確にしておくといいかも知れません。
インターエクスチェンジオペアUSAでは、渡米前にホストファミリーとオペアがプログラムに参加することについての同意書を交わしますし、渡米後もローカルコーディネーターを交えた面談で十分な話し合いを持つことの重要性を徹底的にオペアに伝えています。
そうであっても、ついつい忘れがちになってしまうこと。それがホストファミリー、アメリカ式の子育てをきっちり理解し、ホストファミリーとの意思疎通の重要性です。
ここで大切なことは、いくら自分が教育機関で正式にチャイルドケアについて教育を受けてきた育児の専門家であり、ホストファミリーの意向が自分のそれに沿わない場合でも、まずは先方の育児に関する「DOとDON’T」についての考え方をよく聞いて、それに合わせて仕事をするという姿勢を先方にわかってもらうことです。
ホストファミリーの方は、大切な自分のお子さんをオペアのあなたに託すわけですから、そこは慎重に慎重を重ねて、「あなたの子育てのお手伝いをします」という気持ちをしっかり伝えること、ホストファミリーに不必要な不安感を与えるような発言、態度は慎まなくてはなりません。
日本人オペアを雇おうとするアメリカ人家庭では、日本人が持つ特有の勤勉さや誠実さ、堅実さなどを評価し、その恩恵を育児や子供の教育の中で受けられればと願う人は少なくはないはずです。とは言いながらも、やはり一般的的なアメリカ式の子育て法がベースにあり、そこへプラスできればと考えている人がほとんどだと思います。
オペアの方にはこうした背景をしっかり理解していただいて、仕事に望んでいただければと思います。