オペアの皆さんは、この「魔の2歳児」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?2歳から3歳の頃は、何に関しても「イヤイヤ!」と反応して大変、というところから来ている言葉のようですが。
英語にも同じ言葉ありまして、「テリブル・ツー(terrible two)」と呼ばれています。
今回はこの「テリブル・ツー(terrible two)」を乗り切るためのヒントをいくつかご紹介したいと思います。
言葉の発達を促してあげる
この年齢の子供たちには、自分が何をしたいかわかっているけれどそれをまだうまく言葉で表現できないことに対する不満があります。ですから彼らがたくさん言葉を覚えられるようにしてあげることが大切です。絵本を読み聞かせたり、写真や絵を見せたりしながら語彙の数を増やしてあげることです。
選択肢を与えてあげる
何かを質問する際に、ストレートな質問にしないで、「選択肢」を与えてあげてみてください。
例えば、「朝ごはん食べる?」と聞く代わりに、「シリアルにする?それともトーストにする?」というような感じです。ただし、ここでの選択肢の数は「年齢と同じだけ」が基本です。つまり、2歳児には2つ、3歳児には3つ、といったようにしてみてください。
洋服を自分で選ばせる
朝の着替えの際に、彼らの自由に選ばせてあげてみるといいでしょう。ただし、「なんでもかんでも好きに選んでね」というのではなくて、ここでもまた限られた選択肢を与えます。
例えば、「黄色いシャツにする?それとも青いシャツ?どっちにしようか?」という具合です。ここで大切なことは、彼らが「自分で選んだ」という満足感を与えてあげることです。
オーバーなくらいに褒める
些細なことでいいのです、彼らがなにかできた時には「ありがとう!」「よくできたね!」と言って、どんどん褒めてあげましょう。達成感、自身を味合わせてあげることです。
癇癪を起こしたときは相手にしない
この年齢で癇癪を起こすのは成長過程としてごく当たり前のこと。癇癪が始まったら、周りが安全な環境であることを確かめた上で、しばらく放っておくというのも対処法の1つです。こちらが感情的になって反応しては、さらに癇癪を長引かせる原因になります。
「泣き止むのを向こうで待ってるね」などと言って、しばらく様子を見ましょう。
また一気に話題を変えて「気をそらさす」というのもいいかも知れません。例えば「あれ、こんなところに、面白そうな本があるよ、読んでみようか?」という風にしてみてください。
規則正しい生活を心がける
基本的なことですが、これがとても大切なのです。実は食事の時間や寝る時間を規則正しくすることで癇癪は減るといわれています。「食事の次は、お昼寝」などと言う風に、子供自身が次の予定を認識していると、子供のストレスが軽減されるからだそうです。
ベースとなるスケジュールを立てておくといいでしょう。
「テリブル(最悪)な2歳児」なんて、言葉の聞こえはあまりよくありませんが、この2歳を期に、彼らが自立への一歩を踏み出したということを忘れないでいてくださいね。