アメリカにはいくつかの大きな祝日、イベントがありますが、今回はその中からもうすぐやってくる「ハロウィーン」について取り上げてみたいと思います。
ハロウィーンは毎年10月31日の晩に行われるイベントです。その起源についての説にはいろいろあるようですが、「ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。これらから身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた。601年にローマ教皇・グレゴリウス1世が宣教師にケルト人へキリスト教改宗の策として、「ケルト人の信仰法である木の伐採は行わずに、木の真上にはキリストの神様がいてそのために木を信仰し続けなさいと広めなさい」と言ったのが今のハロウィーンになったきっかけでもある」が一般的に理解されているようです(ウィキペディより引用)。
これにちなんで、31日の夜には、大きなかぼちゃの中をくりぬいて作った「ジャック・オー・ランタン」を飾り、仮装した子供たちが近くの家を1軒ずつ訪ねては「トリック・オア・トリート(Trick or treat. ご馳走をくれないと悪戯するよ)」と唱えながら回って歩くのが習慣になったとされています。
上記のような理由から、当初は魔女やお化けに仮装していたようですが、現在では実に様々なコスチュームが溢れています。特に小さな子供たちには、テレビ番組のキャラクターなどが人気なようです。
9月になると、店頭にはこのハロウィーン用のお菓子がずらっと並べられます。お菓子といってもそのほとんどはチョコレート菓子、キャンディ類で、ハロウィーン用に通常のサイズよりも小さく個包装されたものになっています。また、最近ではお菓子の他に、鉛筆や小さなおもちゃを配る家庭もあります。
ハロウィーンは「ホリデイ」と呼ばれるイベントの1つですが、この日は「祝日」とは違いますので、学校が休みになったりすることはありません。ただ、学校でもクラスルームパーティを開いたりするので、ハロウィーンは子供たちにとって、とても楽しみな年間行事の1つです。